花と自然に囲まれてあたたかな心通う日々。
ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ 加藤さん
デンマーク出身のフラワーアーティスト ニコライ・バーグマン氏がプロデュースする「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」が2022年、箱根にオープン。ここで開園1年目から働く加藤さんに、花や自然への思い、箱根で暮らし働くことの喜びについてお話を聞きました。
「花で幸せを届けたい」思いが溢れて
当園が開業した年の10月に入社し、ちょうど2年が経ちました。担当業務はカウンターでの受付、カフェやショップでの接客全般です。
私は大学生までを出身地である愛知県清須市で過ごした後、京都の会員制ホテルに就職しました。
ある時、お客様にサプライズで手作りのフラワーアレンジメントをプレゼントしたらすごく喜ばれたことがきっかけで興味が強くなり、花を習い始めました。花が持つ「人を笑顔にする力」を実感すればするほど「花を通じて幸せや優しい気持ちを届ける仕事がしたい!」という思いが大きくなり、転職を決意したんです。
特に地域にはこだわらず仕事を探している中、見つけたのが当園の求人情報でした。
花を学ぶ者にとって憧れの、ニコライ・バーグマンさんが手がけるガーデン! しかもまだオープン1年目とあって、お客様を花でおもてなしする場所をこれから自分たちの手で創り上げていけるなんて、どんなに楽しいのだろうと胸が躍ったことを今でも覚えています。
自然に囲まれた、贅沢な日常
箱根には学生の頃に家族旅行で来たことがあり、観光地=非日常というイメージでした。
今は箱根で暮らし、働くことが日常になりましたが、本当に自然が豊かで空気が澄んでいて、贅沢な環境だなと感じます。
当園には観光の方だけでなく地元の人も多く、常連さんもいらっしゃいます。皆さん、私たちスタッフに対して壁を作らず気さくに話してくださるのが嬉しいです。自然に囲まれているからか、優しいお客様ばかりだからか、私も他の同僚も穏やかな気持ちでのびのび仕事ができている気がします。
県外から一人で箱根に来た私ですが、仲良しの友だちもできました。休みの日に一緒にドライブしたりして、この前は山梨県にある富士山が見えるカフェに行ったんですよ。車や電車で片道1時間くらい足を伸ばせば東京、静岡、山梨といろいろなところに行けるのも箱根の魅力だと思います。
もちろん箱根で過ごすことも楽しんでいて、地元出身の同僚たちがお店などの情報を教えてくれるので助かっています。
お客様に寄り添って、笑顔で
私が心がけているのは、一人ひとりのお客様をよく見て、お話を聞き、その方の気持ちやお好みに寄り添った会話をすることです。
例えば受付の時に「ニコライ・バーグマンさんが好きなんです」と仰っていたお客様であれば、園を一周して戻って来られたタイミング
で何気なくご感想を伺いつつ、展示にまつわるニコライさんのエピソードをご紹介したり。
お話が弾んで笑顔になってくださると、嬉しいものです。
学んできた花の知識が役立った瞬間にもやりがいを感じます。私は鉢植えの花の販売を担当することが多いのですが、初めて来られたお客様に花の育て方などをご案内したところ、よくいらっしゃるようになり、その度にお花選びを任せてくださるようになりました。
今後も勉強をもっと重ねて、花が好きなお客様のお役に立ちたいです。花をたくさん使った空間装飾などにもチャレンジしてみたいですね。
ここを訪れるお客様が日頃の緊張感から解放され、ゆったりとした時間をすごせるように、これからも笑顔でフレンドリーな接客をめざします。