箱根町は、持続可能な観光地を認証する国際的団体「グリーン・デスティネーションズ」の表彰制度『世界の持続可能な観光地 トップ100選』を2年連続で受賞しました。
「世界の持続可能な観光地トップ100選」は、世界中の観光地から持続可能な観光の取り組みに関する優良事例(グッドプラクティスストーリー)を募集し、高い評価を獲得した100地域が選出されるものです。
今年で2年連続の受賞となり、今回のエントリーでは箱根町の「ユニバーサルツーリズム」に向けた取組や、箱根DMO(一般財団法人箱根町観光協会)の観光地マネジメントを通して、町民、観光事業者、行政に加えて、社会福祉協議会がつながり、従来の観光の枠組みを超えてALL箱根として動いてきたことが評価されました。
箱根町の優良事例としては、一昨年度から行っている「車いすで巡る箱根観光MAP」の取り組みをご紹介し、受賞へとつながりました。この選出により、箱根のさらなる国際的な認知向上、ユニバーサルツーリズムの推進により、誰もが気兼ねなく旅行できる「やさしい観光地」の促進が期待されます。
箱根は、この受賞に満足せず、関係各所とともに連携を深め、さらなる高みを目指してまいります。
参考資料
グリーン・デスティネーションズ (Green Destinations)
グリーン・デスティネーションズはオランダを拠点とする国際認証団体で、世界持続可能観光協議会(GSTC)が開発した「持続可能な観光」の国際指標の国際認証団体のひとつ。観光地向けの表彰・認証制度を運営しています。
グリーン・デスティネーションズ
「世界の持続可能な観光地トップ100選」
トップ100選は毎年、世界中の観光地から、持続可能な観光に関するストーリーや優れた事例を集め、広く共有することを目的としています。各観光地は、国際基準100項目中から15項目を満たすことが条件で、中長期的な観光地戦略や観光が自然に与える影響など様々な評価基準に対して取り組みの詳細レポートを提出。審査により評価された場合、初めてエントリーとなります。2023年度は箱根町に加え、岩手県釜石市、香川県丸亀市、京都府宮津市、徳島県三好市、愛媛県大洲市、長野県小布施町、熊本県小国町、北海道弟子屈町、鹿児島県与論島(与論町)が選出されました。このトップ100選の認証自体は、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナという表彰制度の中の最初のステップにすぎませんが、そこへのエントリーにより、持続可能な取り組みを実施している地域の証としてのブランド化につながると言われています。
世界持続可能観光協議会(GSTC)
GSTCは,持続可能な観光の推進と持続可能な観光の国際基準を作ることを目的に,2007年に発足した国際非営利団体。GSTCが開発した基準は,世界で唯一,国連世界観光機関(UNWTO)の指示の下で開発された基準であり,国際連合環境計画(UNEP)などの国連機関,民間企業,NGOなど世界150以上の団体と連携しています。
<問い合わせ先>
箱根DMO(一般財団法人 箱根町観光協会)
担当:佐藤 正毅