箱根町は、持続可能な観光地を認証する国際的団体「グリーン・デスティネーションズ」の表彰制度『世界の持続可能な観光地 トップ100選』を2年連続で受賞し、さらには2023 年のファイナリスト審査にて「ビジネス&マーケティング部門」で世界 1 位を受賞しました。
「Green Destinations Top 100 ストーリーズ」では、毎年持続可能な観光に取り組む地域を100 地域選出しています。1 次審査をクリアした地域は、2 次審査において「持続可能な観光の課題に対する解決策」といった観点でグッド・プラクティス・ストーリー(優良事例)を作成し、提出します。有識者による評価を経て100 地域が選出され、中でも特に上位にノミネートされた地域が毎年ベルリンでの授賞式に招待されます。
「ビジネス&マーケティング部門」で世界 1 位となり、今回のエントリーでは箱根町が実施する「ユニバーサルツーリズム」の取組や箱根 DMO(一般財団法人 箱根町観光協会)の観光地マネジメントを通して、町民・観光事業者・行政に加えて、社会福祉協議会が協同し、「車いすで巡る箱根観光 MAP」の作成など、従来の観光の枠組みを超えて、官民一体ALL 箱根で推進してきたことが評価されました。
授賞式の様子
箱根は、この受賞に満足せず、関係各所とともに連携を深め、さらなる高みを目指してまいります。
Business & Marketing(ビジネスとマーケティング部門)
1 位 箱根町, 日本
2 位 Toucheng Leisure Farm, 台湾
3 位 Park City, USA
参考資料
グリーン・デスティネーションズ (Green Destinations)
グリーン・デスティネーションズはオランダを拠点とする国際認証団体で、世界持続可能観光協議会(GSTC)が開発した「持続可能な観光」の国際指標の国際認証団体のひとつ。観光地向けの表彰・認証制度を運営しています。
グリーン・デスティネーションズ
「世界の持続可能な観光地トップ100 選」
トップ100 選は毎年、世界中の観光地から、持続可能な観光に関するストーリーや優れた事例を集め、広く共有することを目的としています。各観光地は、国際基準100 項目中から15 項目を満たすことが条件で、中⾧期的な観光地戦略や観光が自然に与える影響など様々な評価基準に対して取り組みの詳細レポートを提出。審査により評価された場合、初めてエントリーとなります。2022 年度は箱根町、大洲市、阿蘇市、下呂市、東松島市、釜石市、南知多市、那須塩原市、小国町、小豆島町が選出されました。このトップ100 選の認証自体は、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナという表彰制度の中の最初のステップにすぎませんが、そこへのエントリーにより、持続可能な取り組みを実施している地域の証としてのブランド化につながると言われています。
世界持続可能観光協議会(GSTC)
GSTC は、持続可能な観光の推進と持続可能な観光の国際基準を作ることを目的に、2007 年に発足した国際非営利団体。GSTC が開発した基準は世界で唯一、国連世界観光機関(UNWTO)の指示の下で開発された基準であり、国際連合環境計画(UNEP)などの国連機関、民間企業、NGO など世界150 以上の団体と連携しています。
<問い合わせ先>
箱根DMO(一般財団法人 箱根町観光協会)
担当:佐藤 正毅