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元箱根から恩賜箱根公園まで約500m 続く、箱根旧街道の杉並木。
1618 年( 元和4)、幕命によって川越城主・松平正綱が植林したと伝えられています。400 本を越える樹齢400 年近くの杉が連なり、夏の強い日差しや冬の寒風から旅人を守っていました。なかには幹回り4m の大木もあります。

杉並木の雰囲気を感じてみましょう

杉並木は、元箱根港からスタートします。歩き始めると、足元に砂利道の感覚が広がり、徐々に道が森の中へと続きます。
・足元: 丸みを帯びた砂利や、木々の根が地面を持ち上げている部分が感じられます。
・周囲の音: 鳥のさえずりや、風が杉の枝を揺らす音が耳に届きます。風が吹くたびに、葉が重なる柔らかな音が心地よいです。

杉並木の木々を触ってみる感覚

歩いていると、杉の木々が規則的に並んでいるのがわかります。幹はどっしりとしており、手で触れるとその表面に独特のざらざらとした質感が感じられます。
・杉の特徴: 幹は太く、高さが20メートル以上もあり、上に伸びる力強さを感じられます。触ると木のぬくもりや長い年月の重みが伝わります。
・香り: 杉特有の清々しい香りが漂い、気持ちがリフレッシュします。

自然の変化を体で感じる

季節によって、杉並木の雰囲気が変わります。春は温かい日差しと新緑の香り、夏は木陰の涼しさ、秋は風に乗る落ち葉の音、冬は冷たい空気と雪がもたらす静寂が楽しめます。

・体感のポイント
夏の木陰に立つと、空気がひんやりとする感覚
秋には、足元でカサカサと音を立てる落ち葉
冬は冷たい風が杉の間を吹き抜けます。

心を落ち着ける杉並木の道

箱根杉並木は、訪れる人の心を穏やかにしてくれる場所です。杉並木を歩くことで、時間の流れがゆったりと感じられます。歴史の重みと自然の調和を、音や香り、触れる感覚で味わってみてください。

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