箱根海賊船は、芦ノ湖を航行する観光船で、名前の通り海賊船を模したユニークなデザインの船です。桃源台港、箱根町港、元箱根港を結び、湖上を約25 ~ 40 分かけて進むクルーズです。船上では、風や波、そして周囲の自然を存分に感じることができます。
乗車体験を想像してみましょう
乗船する前、船の近くに立つと、海賊船らしい大きな船体を感じます。触れると金属でできた頑丈な船の外壁や装飾が特徴的です。港では水の音や風の音が聞こえ、湖のそばにいることを実感できます。
海賊船は3隻あり、それぞれ特徴の異なる船内になっています。今回、乗船するのは「クイーン芦ノ湖」。 船内に入ると、豪華なデザインが広がっています。座席は広く、木の温かみを感じる内装です。手すりや階段はしっかりしており、触覚で触れると彫刻や装飾が施されていることがわかります。また、スタッフが乗客の案内を丁寧にしてくれるため、安心して座席を選ぶことができます。
船が港を離れると、軽い振動とともに静かに進み始めます。水面を進む音が「ザブンザブン」と耳に届き、湖上にいる感覚が徐々に強まります。波に揺れるときの体のリズムも心地よいものです。
デッキに出ると、顔に触れる風が一層強くなり、湖上の空気が爽やかに感じられます。湖面を渡る風は季節によって異なり、夏は涼しく、冬は冷たいものの澄んだ空気が楽しめます。船のエンジン音や水を切る音、他の観光船の音が周囲に広がります。
芦ノ湖周辺の自然は豊かで、木々の香りや湖特有の水の匂いが漂います。また、鳥のさえずりや風に乗って聞こえる森林の音が癒しの時間を作ります。航行を終えて港に近づくと、徐々にエンジンが静かになり、船が静かに停泊します。港の喧騒や他の乗客の声が近づき、旅の終わりを感じるひとときです。

